今夜の枕酒読書

● ガブに色気があるという人がいるが、ボクは若い頃、色気とはなんだろう、ということでずいぶん悩んでいた。

● 色気は目に見えない。

● 色気とは生への執着心である、という仮説だ。生きているからこそ自分の種を残したいと思うし、だからこそセックスアピールを強調する。

● 色気とは「生きていくエネルギー」だったり、生への執着心だったり、後に種を残したいという意欲だったりするのだと思う。性行為自体が種を伝えていく行為である限り、セックスアピールは生への執着なのだ。

● 「もっと生きたい」という命の輝きなのではないだろうか。

（『あらしのよるに 恋愛論』 きむらゆういち　62～63ページより）