2015年3月3日火曜日

今夜の枕酒読書 『本調子』より



● だいたい利口になるってことは
「自分がバカだ」って気がつくことなんですよ。
そして、自分がバカだって気づいたとき、
人はだいたい利口になっているものなんです。

● ところが人は、自分がバカなんだってことになかなか気がつけない。

● でも、そこで頑固頭になっちゃだめなんです。
頭をゆすってゆすって、ふってふって、
本を読んだりして知ったことを、頭の中の下のほうへ下のほうへ
落とし込んでいくんです。
そうすると隙間ができてくるから、そこにまた本を読んで知恵を入れるんだ。
それが読書ってもんなんだよね。

● 本を読まなきゃ何もわかんねえんだよ。

● 何のために本を読むかっていうと、多方面にわたっていろんな本を読んだりしながら頭を研ぎ澄ましていると、
絶妙な直観のようなものが生まれてくる。
そうすると、その直観で、これから世の中がどうなるとか、こうなるとかっていうのがわかってくるんだよね。

● 一つの直観を出したり一つの答えを出したいなら、
5冊とか10冊とかいろんな本を読む。
直観も答えも、そうして初めて出てくるものなんだ。

● その一つ一つをつなぎ合わせたとき、自分の中で何かができ上がるんだよ。

● 成功しない人は自分に関係ないものに一生懸命になるんですよ。

● 要するに、自分に関係のある本を読むんです。

● 必ず自分の仕事に関係のある本。仕事に関係のある本をじっ~と読んでいくんだよ。

● まず自分に必要なものに興味を持つ。それでそのことに賭けてくんだよ。

● 本でも何でも、自分の必要な本から読むの。

● しっかり自分の的をしぼって、
人はどうやって生きるべきかをまず考えて、それに必要なものを読む。

● 本だって自分の的をしぼりな。
なにをやるべきかの的をしぼって、その勉強をすればたいがい大丈夫だから。

● 今自分に必要なものをやる。

● じぶんのことよ~く考えて分析してごらん。
そしたら自分の好きなことが必要のない場合があるんだよ。
自分の好きなことと自分に必要なことがぴったり一致してる人は、
好きなことをやりながら出世しちゃうんだよ。

● それでよく「人生、好きなことやってみな、成功するから」っていうのは、
成功者が言うことなんだよ。
自分の好きなことやって成功したんだよ。好きなことと必要なことが同じだから。

● ところが普通の人間はそうじゃないの。
役に立たねえことに興味があるんだよ、必ず。
それやって、それに金使って、労力使ってて、人生駄目になっちゃうんだよ。

● 人はたいがい努力してんだよ。ただ行く方向がちがうだけなんだって。
あんたの努力は、反対の方の努力してんだよ。
だから、どんどん不幸になっていっちゃうの。

● 成功する人も不幸になる人も、一日は24時間で、やってることは同じなんだよ。
同じ頭で同じようなことしてるんだよ。
それがなぜこんなに人生がちがっちゃうのかっていうと、
そういう人っていうのは必要のないことが好きなんだよ。
自分にとってマイナスになるようなことに命賭けちゃうの。

● 自分の努力でホントに行きてえほうに変えていかなきゃ駄目なんだよ。

(『本調子』 187~218ページ 斎藤一人より)




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