2015年2月24日火曜日

昨夜の枕酒読書 『「福」に憑かれた男』より



● 豊かさというのは心の状態でしかない

● それが分かっておらん奴は、何かを手に入れることだと思っている

● おまえよりはるかに多くのお金を持っているにもかかかわらず、日々不足感に悩まされて生きている奴もいるし、おまえよりはるかに少ない収入で、この世のすべての豊かさを手に入れたほどの豊かさを感じながら生きている奴もいる。

● 多くの人は幸福の基準を自分の中に置くのではなく、他の人との比較に置いている。
でも、これでは、絶対に幸せな人間にはなれない。
どこで生きていても、自分よりたくさんのものを持っている人はたくさんいるからね

● 欲しいものを手に入れたときには幸福感を感じることができる。
そういった意味では、お金にせよ何にせよたくさん持っている人のほうが幸福感を感じる経験をたくさんしていることになるかもしれない。
でも、必ずしも欲しいものをたくさん手に入れた人が幸せを感じているというわけではない。
よく考えてみなさい。
欲しいものを手に入れた後に訪れるものは何だ?満足かい?それとも不安や不満かい?

● 欲しいと思っていたものを手に入れた瞬間に幸せを感じる。
これはいいとして、その後に訪れる感情は何だと思う?

● 何かに対して『手に入れば幸せなのに』 と思って生きている者は、実際にそれが自分の人生に必要か否かを考えているのではなく、それを持っている他人を見てうらやましいと思っているだけじゃ。
つまり、他人と比べてたくさん持っていれば幸せな気がしているんだね。
ところが、それを手に入れたところで、周りを見てみるともっと多くのものを、もっと素晴らしいものを手に入れた生活をしている人はいくらでもいる。
だから他人と比較して幸せを感じようとする人はいつまでたっても幸せを感じることはできないね。
それから、お金がたくさんなければ幸せになれないというのはウソ。
さっきも言った通り、豊かさとは心の状態だ。
だからお金をたくさん持っている人の心の状態は豊かさを感じることができやすいという意味では間違いではない。
でもだからと言って、お金をたくさん持っている人は必ず豊かさを感じることができるかというとそういうわけではない。

(『福に憑かれた男』 喜多川泰 95~100ページより)




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