2015年2月26日木曜日

昨夜の枕酒読書 『本調子Ⅱ プロは逆境でこそ笑う』より



● 僕は「成功」ではなく「成幸」という言葉が好きです。
「成功の反対は?」と聞かれれば、ほとんどの人が「失敗」と答えます。
だから「成功」を目指す人は、どうしても「失敗しないように・・・・・・」となりがちです。
そして「成功したい」「失敗したくない」という二つの思いを同時に持ち、動けなくなります。
この二つが矛盾しているからです。

● 誰よりも数多くの成功を手に入れたいなら、やるべきことは決まってきます。
誰よりもたくさん挑戦を続けるだけです。
一方で、失敗したくないと思う人は新しいことに挑戦しなくなります。
それが、失敗しない唯一の方法だからです。

● 「成功したい」「失敗したくない」
この二つを同時に考えることは、たくさん挑戦しなければ手に入らないものを、挑戦しないで手に入れたいと言っているわけですね。

● そもそも、成功って何だろう。そして、失敗って何だろう。
そのことをちゃんと考えて生きている人って本当に、少ないと思います。
あまり考えないと、こうなります。
「成功」とは今の自分にとって都合のいい結果が得られることーーー。
「失敗」とは今の自分にとって都合の悪い結果が得られることーーー。
でも、思い通りの結果が得られないのは本当に失敗でしょうか?

● 思うようにいかないことが続くからこそ、工夫しようとします。勉強しようとします。本など読まなかった人が「本でも読んでみようかな」、と思います。
自分のやり方に固執していた人が、人の意見を聞いたり、素直に別のやり方を試してみようと思えるようになります。
そしてそれらの試行錯誤の後には、必ず幸せな瞬間がやってきます。
このとき初めて、「当時の自分にとって都合の悪かった結果」が「失敗」ではなく、「成幸のためにどうしても必要な材料」だったということが分かります。

● 挑戦の結果僕たちが手に入れるものは、そのときの自分に満足感を与えてくれる思い通りの結果か、自分の人生にそれ以上たくさんのものを手に入れるきっかけを与えてくれる学びの入り口のどちらかでしかありません。

● 自ら新しいことに挑戦する人に「失敗」なんてありません。
すべては自分が幸せになるために欠かすことのできない経験です。

(『本調子Ⅱ プロは逆境でこそ笑う』 120~127ページ 喜多川泰より )

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